「親から広い土地を相続したが、アパートを建てる資金がない」
「土地のままだと、兄弟でどう分ければいいか揉めそうだ」
相続した土地の活用に悩んでいる方におすすめなのが、「等価交換(とうかこうかん)」という手法です。
これは、あなたが土地を提供し、不動産会社(デベロッパー)が建築費を出してマンション等を建て、完成後に「土地の評価額に見合った分の部屋(区分所有権)」を受け取る仕組みです。
自己資金ゼロでマンションオーナーになれるだけでなく、強力な相続税対策にもなります。
この記事では、等価交換の仕組みと、相続におけるメリット・デメリットについて分かりやすく解説します。
「等価交換」とは?仕組みを簡単解説
等価交換(等価交換方式)とは、土地所有者とデベロッパーが協力してマンションなどを建設する事業手法です。
- 土地所有者:土地を出資する
- デベロッパー:建築費を出資してマンションを建てる
- 完成後:出資した割合に応じて、マンションの部屋(と敷地権)を分け合う
例えば、あなたが1億円の土地を提供し、総工費が1億円だった場合、完成したマンションの約半分(1億円相当分)の部屋をあなたが取得することになります。
相続対策としての3つのメリット
1. 借金なしで土地活用ができる
通常、土地活用(アパート経営など)をするには銀行から多額の借金をする必要がありますが、等価交換なら建築費はデベロッパー持ちです。
「相続した土地を活用したいが、借金リスクは負いたくない」という方に最適です。
2. 遺産分割がしやすくなる(争族対策)
土地は物理的に分けることが難しく、相続トラブルの元になりがちです。
しかし、等価交換でマンションに姿を変えれば、「長男には301号室、次男には302号室」といったように、部屋単位できれいに分けることができます。
3. 相続税の節税効果が高い
更地(自用地)のまま持っているよりも、マンション(貸家建付地)にすることで、土地の評価額は約2割下がります。また、建物部分も固定資産税評価額で計算されるため、建築費(現金)で持っているより評価が下がります。
結果として、資産価値を維持したまま、相続税評価額だけを圧縮できます。
知っておくべき税制特例(譲渡税の繰り延べ)
等価交換を行う際、形式上は「土地を一度売って、マンションを買い替えた」ことになります。通常ならここで多額の「譲渡所得税」が発生しますが、以下の特例を使うことで税金を将来に先送り(繰り延べ)できます。
- 立体買換えの特例:土地を譲渡し、地上3階建て以上の中高層耐火建築物などに買い換える場合
- 固定資産の交換の特例:同じ種類の固定資産(土地と土地、建物と建物)を交換する場合
これにより、等価交換の時点では税金を払わずに済みます。(※将来、そのマンションを売却した時に課税されます)
もう一つの選択肢「資産の組み換え(交換)」
マンション建築だけでなく、単純に「土地と土地」を交換するのも有効な相続対策です。
郊外から都心への買い換え(交換)
例えば、「郊外の広大な土地(評価額は低いが面積が広い)」を売却・交換し、「都心の狭い区分マンション(評価額は高いが面積が狭い)」を取得するケースです。
これにより、「小規模宅地等の特例(330㎡まで80%減額)」の枠を最大限に活かし、評価額が高い資産を効率よく圧縮できる可能性があります。
等価交換の落とし穴とシミュレーションの重要性
メリットの多い等価交換ですが、デメリットもあります。
- 土地の持分が減る:マンションの敷地権の一部しか手元に残らない(先祖代々の土地が共有になる)。
- 還元率の交渉:「土地いくらに対して、床面積をどれくらいもらえるか(還元率)」の交渉が必要。
「本当に得なのか?」「相続税はどれくらい下がるのか?」を判断するには、複雑な権利変換の計算と、将来の税額シミュレーションが必要です。
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「土地のまま持っておく場合」と「等価交換でマンションにした場合」の資産価値と収益性の違いを比較できます。 - 【税額シミュレーション】
マンション化によって小規模宅地等の特例や貸家建付地評価がどう適用され、相続税がいくら下がるかを試算します。 - 【AI相談】
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まとめ:土地の形を変えて、資産を守る
等価交換は、資金負担なく土地を「稼ぐ資産」「分けやすい資産」に変える有効な手段です。
しかし、一度契約すると後戻りできないため、事前の慎重な検討が不可欠です。
デベロッパーの提案を鵜呑みにせず、まずは『簡単相続ナビ』で、あなた自身の手でシミュレーションを行ってみましょう。
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