100万円から節税!不動産小口化商品のメリットと選び方

「相続税対策で不動産が良いと聞いたけれど、アパート一棟を買う資金も勇気もない……」

そんな方に今、注目されているのが「不動産小口化商品(ふどうさんこぐちかしょうひん)」です。
都心の一等地のビルなどを、1口10万円〜100万円単位に分けて購入できる仕組みで、手軽な相続税対策として人気が急上昇しています。

しかし、すべての商品が節税になるわけではありません。選び方を間違えると「全く節税にならなかった」という事態も起こり得ます。

この記事では、不動産小口化商品の仕組みと、相続税対策として有効な「種類」の選び方、そして導入効果のシミュレーション方法について解説します。

目次

なぜ「不動産小口化商品」が節税になるのか?

そもそも、なぜ現金を不動産に換えると相続税が安くなるのでしょうか。
それは、相続税を計算する際の「評価額」のルールが違うからです。

  • 現金1,000万円の場合:評価額はそのまま1,000万円
  • 不動産1,000万円分の場合:評価額は約200〜300万円(※)まで下がる可能性がある

※物件の立地や種類によります。

不動産小口化商品を使えば、数億円するような都心のオフィスビルでも、自分の予算(例えば500万円分だけ)に合わせて所有権を持つことができます。
その結果、「現金を大幅に圧縮(評価減)」し、相続税を抑えることができるのです。

【重要】「匿名組合型」と「任意組合型」の違い

ここが最も重要なポイントです。
不動産小口化商品(不動産クラウドファンディング含む)には、大きく分けて2つの種類があります。

相続税対策として選ぶべきなのは、「任意組合型」です。

種類特徴相続税対策
① 匿名組合型事業者に「出資」をして、配当をもらうタイプ。
不動産の所有権は事業者にあり、投資家にはない。
× ならない
(現金のまま持っているのと同じ評価)
② 任意組合型投資家がお金を出し合って不動産を「共同購入」するタイプ。
不動産の所有権(持分)を登記できる。
◎ なる
(不動産として評価減が適用される)

最近流行りの「不動産投資クラウドファンディング」は手軽ですが、その多くは①の「匿名組合型」です。これは利回り(お小遣い稼ぎ)には良いですが、相続税対策にはなりません。

節税目的であれば、必ず「任意組合型」あるいは「不動産特定共同事業法に基づく現物出資」の商品を選んでください。

不動産小口化商品のメリット

任意組合型の不動産小口化商品では、各出資者が出資割合に応じた物件の持分を所有するため、現物不動産と同じく、不動産投資によるメリットが得られます。

相続税評価額と市場価格との差を利用し、同額の現預金を保有しているよりも不動産に変えることで贈与・相続時の資産として大幅な圧縮効果が期待できます。

資産圧縮イメージ

イメージであり圧縮幅は対象不動産によって異なります。また、税制の改正により変わる場合があります。

1. 一等地を持てるので評価減が大きい

都心の一等地(銀座や青山など)は、市場価格(売買価格)と路線価(相続税評価額)の差が非常に大きくなります。
個人では買えないような高額物件でも、小口化商品なら一部を所有できるため、高い節税効果(資産圧縮効果)が期待できます。

2. 「分けやすい」ので揉めない

実物の不動産(アパート一棟など)を相続すると、「誰が継ぐか」「売って分けるか」で兄弟喧嘩になりがちです。
しかし、小口化商品であれば「長男に2口、次男に2口」といったように、公平に分割して相続させることができます。

3. 管理の手間がない

入居者募集や修繕などの管理業務はすべて事業者が行います。プロに任せておけるので、高齢の方でも安心して保有できます。

デメリットと注意点

1. 元本割れのリスク

不動産市況が悪化すれば、売却時に損をする(元本割れ)可能性があります。また、空室が増えれば配当が減ることもあります。

2. すぐに現金化できない場合がある

商品によっては、運用期間中(10年など)の中途解約が制限されている場合があります。「急に入院費が必要になった」という時に困らないよう、余裕資金で行うことが大切です。

どれくらい節税になる?「簡単相続ナビ」で試算しよう

「じゃあ、私が500万円分買ったら、相続税はいくら安くなるの?」
そう思った方は、購入前に必ずシミュレーションを行いましょう。

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  1. 【終活中の方】生前対策シミュレーション:
    「現金500万円を小口化商品に換えたら?」
    相続税がいくら減るか、老後資金に影響がないかをグラフで確認できます。
  2. 【相続発生時】遺産分割シミュレーション:
    小口化商品を誰に相続させるのが一番お得か?
    家族構成に合わせた最適な配分案を自動作成します。
  3. 【相続後】資産管理機能:
    購入した小口化商品の配当管理や、満期時の再投資計画など、資産の一元管理が可能です。

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「この商品は任意組合型?匿名組合型?」
「小口化商品ってどこで買えるの?」

そんな疑問は、マスコットキャラクターの「簡単 そうぞくん」にチャットで聞いてみてください。
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まとめ:賢く選んで「資産圧縮」を

不動産小口化商品(任意組合型)は、不動産投資のメリット(節税)と、金融商品のメリット(手軽さ・分割しやすさ)をいいとこ取りした現代的な相続対策です。

しかし、購入商品の種類を間違えると節税効果が得られません。
まずは『簡単相続ナビ』で、あなたの資産状況における「節税効果」をシミュレーションすることから始めましょう。

その投資、本当に節税になりますか?

購入前に効果をチェック。
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