純資産価額方式とは?計算式と自社株評価を下げる3つの対策

「うちは小さな会社だから、株価も安いだろう」
「土地や建物をたくさん持っているけど、株価に影響するの?」

中小企業の自社株評価でよく使われるのが「純資産価額方式(じゅんしさんかがくほうしき)」です。
この方式は、会社の資産(土地や建物、内部留保など)が多ければ多いほど、株価が高くなる仕組みになっています。

そのため、創業から長く黒字を続けてきた会社や、含み益のある不動産を持っている会社は、想定外の高株価(高額な相続税)に驚くことが少なくありません。

この記事では、純資産価額方式の計算の仕組みと、高すぎる株価を下げるための対策について解説します。

目次

純資産価額方式とは?「解散価値」で評価する

純資産価額方式とは、「もし今、会社を解散して資産をすべて売り払い、借金を返済したら、手元にいくら残るか?」という考え方で株価を計算する方法です。

小会社や、資産管理会社(特定会社)などは、原則としてこの方式で評価されます。

計算のイメージ

株価 = ( 資産の相続税評価額 - 負債の額 - 含み益に対する法人税等 )÷ 発行済株式数

ポイントは、決算書の数字(帳簿価額)ではなく、「相続税評価額(時価)」で計算し直すという点です。
例えば、昔安く買った土地が値上がりしている場合、帳簿上は安くても、相続税評価額は高くなり、株価を押し上げます。

1株に対する純資産額=((総資産の相続税評価額)ー(負債の相続税評価額)ー 評価額に掛かる法人税)
           ÷(発行済株式の数 ー 自己株式の数)


評価額に掛かる法人税=(((総資産の相続税評価額)ー(負債の相続税評価額))ー((総資産の帳簿価額)ー(負債の帳簿価額)+ 現物出資等受入れ差額))X 0.37%

現物出資等受入れ差額=(現物出資等受入資産の相続税評価額)ー(現物出資等受入資産の帳簿価額)

※なお、同族会社等の議決権割合が50%以下の場合には、純資産額として0.8を積した価格で評価しても良いことになっています。

株価が高くなる原因と「37%控除」

純資産価額方式で株価が高くなる主な原因は以下の通りです。

  • 長年の黒字で、内部留保(現預金)が積み上がっている
  • 土地や有価証券に多額の含み益がある
  • 生命保険の解約返戻金が溜まっている

「含み益に対する法人税等相当額」の控除

ただし、資産に含み益がある場合、それを売却した時にかかる法人税(約37%)をあらかじめ差し引いて評価することが認められています。
つまり、含み益の約37%分は株価を下げることができるのです。

株価を下げるための3つの対策

純資産価額方式の株価を下げるには、「資産を減らす」か「負債を増やす」ことが基本です。

1. 役員退職金の支給

高額な役員退職金を支給することで、会社の「現預金(資産)」を減らし、株価を下げることができます。
受け取る側(退職者)も、退職所得控除が使えるため、税制面で有利です。

2. 含み損のある資産の売却

値下がりしている不動産や不良在庫、ゴルフ会員権などを売却して損失を出すことで、会社の純資産を圧縮できます。

3. 不動産の購入(資産の組み換え)

現預金で不動産(賃貸マンションなど)を購入すると、評価額が下がります。
現金1億円は評価額も1億円ですが、1億円で買った不動産の相続税評価額は、一般的に7,000万円〜8,000万円程度になります。
この差額分だけ、会社の純資産評価を下げることができます。

【注意点】
相続開始前3年以内に取得した不動産は「通常の取引価額(買った値段)」で評価されるルールがあるため、早めの対策が必要です。

「今の株価はいくら?」はシミュレーションで確認

「自社の資産を時価評価するといくらになる?」「対策をしたらどれくらい下がる?」
土地や建物の相続税評価額を計算し、さらに法人税等の控除計算を行うのは、専門知識がないと困難です。

そこで活用したいのが、ミラーマスター合同会社の『簡単相続ナビ』です。

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  1. 【自社株評価シミュレーション】
    「純資産価額方式」と「類似業種比準方式」の両方で計算し、現在の概算株価を算出します。
  2. 【対策効果の試算】
    「退職金を払った場合」「不動産を買った場合」の株価への影響を比較検討できます。
  3. 【AI相談】
    「3年以内取得不動産の評価方法は?」「含み益控除の計算は?」などの疑問に、マスコットキャラクターの「簡単 そうぞくん」が24時間365日お答えします。

まとめ:早めの対策で会社と家族を守る

純資産価額方式は、会社の「内部留保」が厚いほど株価が高くなる仕組みです。
優良企業であるほど相続税のリスクが高まるため、早めの株価対策が不可欠です。

まずは『簡単相続ナビ』で、現状の株価と、対策後の効果をシミュレーションすることから始めてみませんか?

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この記事を書いた人

ミラーマスター合同会社代表社員の鏡 孝正です。
私たちは、専門家任せになりがちな「相続」を、皆様がご自身の手でコントロールできるべきだと考えてます。
弊社のシステムコンサル技術を結集した『簡単相続ナビ』
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