「不動産収入が増えてきたので、法人化して節税したい」
「資産管理会社を作れば、相続税対策になると聞いた」
アパート経営などの不動産投資を行っている方にとって、**「個人事業のまま行くか、法人化するか」**は大きな悩みどころです。
法人化には強力な節税効果がありますが、タイミングを間違えると逆にコスト増になり、失敗するケースも少なくありません。
今回は、法人化による相続税対策の仕組みと、失敗しないための判断基準(損益分岐点)について解説します。
なぜ法人化すると節税になるのか?
法人化の最大のメリットは、税率の差と、所得を分散できる点にあります。

1. 税率の差(所得税 vs 法人税)
個人の所得税は「累進課税」で、所得が増えるほど税率が高くなり、住民税と合わせると最大55%にもなります。
一方、法人税の実効税率は、中小企業であれば概ね20%〜33%程度で頭打ちになります。
| 個人の所得(課税所得) | 所得税+住民税 | 法人税(実効税率) |
|---|---|---|
| 〜330万円 | 20% | 約21%〜23% |
| 〜695万円 | 30% | |
| 900万円〜 | 43%〜 | 約33%(一定) |
一般的に、課税所得が900万円を超えると、法人化した方が税金が安くなる(有利になる)と言われています。
2. 所得分散による節税(給与の支払い)
法人化すれば、家族を役員にして「役員報酬」を支払うことができます。
これにより、以下の2つの効果が得られます。
- 所得の分散:社長1人に集中していた所得を家族に分散させることで、一人当たりの税率を下げる。
- 給与所得控除の活用:受け取る側(家族)は、給与所得控除(最低55万円)が使えるため、その分だけ無税で資産を移転できる。
3. 相続財産の増加を抑える
個人で不動産を持っていると、家賃収入はどんどん個人の預金として積み上がり、将来の相続税の対象になります。
法人化すれば、家賃は「会社の資産」または「家族への給与」となるため、**本人の相続財産が増え続けるのを防ぐ(資産の増加抑制効果)**ことができます。
法人化の3つの方式
不動産管理会社を作る場合、主に以下の3つの方式があります。
- 管理料方式:不動産は個人所有のまま、会社に「管理」を委託し、管理料を支払う。 (手軽だが、節税効果は小さい)
- サブリース方式:会社が物件を一括借り上げし、入居者に転貸する。 (管理料方式より多くの利益を会社に移せる)
- 不動産所有方式:建物(または土地建物)を会社が買い取る。 (移転コストはかかるが、節税効果は最大)
注意!法人化のデメリットとリスク
「法人化=絶対お得」ではありません。以下のコストやリスクを計算に入れる必要があります。
- 設立費用:株式会社なら約25〜30万円、合同会社でも約10万円かかる。
- 赤字でも税金がかかる:法人住民税の均等割(年間約7万円)は、赤字でも毎年支払いが必要。
- 税理士報酬:法人の決算は複雑なため、税理士への依頼が必須(年間数十万円〜)。
- 社会保険への加入:役員報酬を出すと、社会保険料の負担が発生する。
【最大の落とし穴】
法人に不動産を売却する際、個人側に「譲渡所得税」が発生したり、会社側に「不動産取得税・登録免許税」がかかったりします。
この「移転コスト」を回収するのに何年かかるかをシミュレーションしないと、逆に損をしてしまいます。
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「自分の場合は法人化した方が得か?」
「何年で元が取れるのか?」
これを正確に判断するには、個人の所得、物件の収益性、将来の相続税額などを総合的に計算する必要があります。
『簡単相続ナビ(終活対策版・人生総括版)』なら、以下のシミュレーションが可能です。
- 法人化の損益分岐点分析:「個人で持ち続ける場合」と「法人化する場合」のトータルの手取り額を比較。
- 自社株評価:法人を作った後、その会社の株価(自社株)がどう変動し、相続税にどう影響するかを予測。
- 事業承継税制の判定:後継者に株を渡す際の納税猶予などの特例が使えるかをチェック。
会社を作るのは簡単ですが、運営し、承継するのは大変です。
まずは数字でシミュレーションを行い、確信を持ってから一歩を踏み出しましょう。
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