事業承継は10年かかる?親族内承継の失敗例と相続税対策の準備

「まだ元気だから、引退はもう少し先でいいだろう」
「息子に継がせるつもりだけど、具体的な話はまだしていない」

もし経営者であるあなたがそう考えているなら、会社の将来は危険かもしれません。
中小企業庁のデータによると、黒字廃業する企業の多くが「後継者不在」や「承継の準備不足」を理由に挙げています。

事業承継は、単に社長の椅子を譲るだけではありません。
「株式(財産権)」と「経営権」の両方を、税金や法律の問題をクリアしながら次世代へ引き継ぐ、一大プロジェクトです。

この記事では、親族内承継で起こりやすいトラブルと、失敗しないために今から始めるべき準備について解説します。

目次

親族内承継には「10年」かかる理由

「来月から息子を社長にする」といって、すぐに会社が回るわけではありません。
親族内承継には、一般的に5年〜10年の準備期間が必要だと言われています。

1. 後継者の育成と「覚悟」の醸成

後継者(子供)に実務能力があっても、経営者としての「覚悟」や、従業員・取引先からの「信頼」を得るには時間がかかります。
現社長が元気なうちに権限を委譲し、失敗させながら育てる期間が必要です。

2. 自社株対策(相続税対策)の時間

業績の良い会社ほど自社株の評価額が高くなり、後継者が払う相続税(または贈与税)が莫大な金額になります。
「役員退職金の支給」や「暦年贈与」などで計画的に株価を下げたり、株を移転したりするには、数年単位の時間が必要です。

準備不足が招く「3つの悲劇」

対策を後回しにした結果、実際に起こっているトラブル事例を紹介します。

① 相続税が払えず、会社を売却

自社株の評価額が高騰していることに気づかず、社長が急逝。
後継者である息子に数億円の相続税が課せられましたが、手元に現金がなく、泣く泣く会社をM&Aで売却して納税資金を作る羽目になりました。

② 兄弟間での「争族」勃発

社長の財産のほとんどが「自社株」だったケース。
長男(後継者)が株をすべて相続すると、次男・長女の遺留分(最低限の取り分)を侵害してしまいます。
「兄さんだけズルイ!代償金を払え!」と揉め、会社経営に支障が出るほどの泥沼裁判に発展しました。

③ 経営の空白と信用の失墜

社長がワンマン経営で、誰にもノウハウを引き継がないまま認知症を発症。
意思決定ができなくなり(成年後見制度の利用など)、銀行融資がストップ。黒字なのに資金繰りが悪化し、倒産してしまいました。

失敗しないための「3つの準備」

これらの悲劇を防ぐために、今すぐ取り組むべきことは以下の3つです。

  1. 現状把握(株価算定):自社の株価がいくらか、相続税はどれくらいになるかを知る。
  2. 遺言書の作成:後継者に株を集中させるため、「遺留分」に配慮した遺言書(付言事項など)を用意する。
  3. 後継者との対話:「継ぐ意思があるか」を確認し、承継計画(スケジュール)を共有する。

「いつ、何を引継ぐ?」はツールで計画・管理する

「10年計画と言われても、具体的に何年から何を始めればいいか分からない」
「頭の中には計画があるけれど、それを後継者とうまく共有できていない」

事業承継で最も難しいのは、長期にわたるスケジュールの管理です。
経営者が元気なうちに、どのタイミングで株を渡し、いつ代表権を譲るのか。これを頭の中だけで管理するのは不可能です。

そこで活用したいのが、ミラーマスター合同会社の『簡単相続ナビ』の事業承継機能です。

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まとめ:計画があれば、未来は怖くない

事業承継は、行き当たりばったりでは成功しません。
しかし、しっかりとした「計画(地図)」があれば、迷うことなくゴールへ進むことができます。

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この記事を書いた人

ミラーマスター合同会社代表社員の鏡 孝正です。
私たちは、専門家任せになりがちな「相続」を、皆様がご自身の手でコントロールできるべきだと考えてます。
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